シフ(ヴァルキリーコネクト)北欧神話の中でも人気があるのがトールです。

彼には妻シヴという妻がいました。

彼女はその金髪が非常に美しいと言うことで有名でした。

女性なら誰もが羨むような優雅に輝く金髪。

筆者のイメージは塔に閉じ込められたラプンツェルなんですが、それはそれは美しいシヴの金髪がアースガルドに騒動を巻き起こすことになるのです。

 

トールの妻、シヴ

シフ(ワールドクロスサーガ)種族: アース神族
地域: アースガルズ
別名: シフ

オーディンやトールと同じくアース親族のシヴは当然ですが、アースガルドに住んでいます。

館の名前は載っていませんが、トールと仲良く同じ館で暮らしていたのでしょう。

シヴはトールとの間に息子モージと娘スルーズを生みましたが、実はトールと結婚する前に巨人と恋愛関係があり、そちらには息子ウルが生まれています。

先ほど紹介したように、明るく輝く長い金髪が自慢で、夫トールのお気に入りの者でもありました。

彼女の金髪はその色合いから【豊かに実った小麦】を象徴していると言われています。

黄金の鬘(カツラ)

トールとは何かと腐れ縁があって、悪友ぐらいのつきあいのあるロキは、シヴの自慢の金髪を丸刈りにしてしまったのです。

その詳細については次に紹介しますが、その償いとしてロキが小人族のドヴァリン兄弟に頼んで作ってもらった鬘なのです。

本物の黄金製で、被ると頭皮に根付き、しかも本当に髪が伸びてくるという現代にあったら頭皮が心配な人達から人気沸騰間違い無しのスグレモノノの鬘です。

 

金髪のシヴ

金髪のシフ
出典:ウィキペディア

シヴの金髪はあまりに美しかったため、いたずら好きのロキが目をつけたのです。

多分トールの妻ということで気安さもあったのではないかと思われます。

トールがアースガルドから出かけていたある日のこと、シヴは外でお昼寝をしていました。

ロキはこっそりと近づくと、彼女の金髪を全て刈り上げてしまったのです。

出家した尼さんのように、つるつるの丸坊主にしてしまったのでした。

《髪は女の命》と言いますが、昼寝から目覚めてこれを知ったシヴは愕然とし、物陰に隠れて泣いていたそうです。

アースガルドに帰って来たトールは愛妻の大切な髪が無残に切り取られたことに怒り心頭に発し、ロキを殺してやる!と息巻いたのです。

さすがにそれはさせてはいけないと最高神オーディンが仲裁に入り、話し合いの末、「許して欲しければロキはシヴの金髪を返さなければならない」という結論に至ったのです。

トールの怒りは予想外でしたが、悪知恵の働くロキは小人族の鍛冶場を訪れ、得意のおべんちゃらを使い、鍛冶師たちのご機嫌を取り、金ののべ棒を薄く打ち延ばして、金髪の鬘(カツラ)を作らせたのでした。

腕の良い鍛冶師が仕上げた金の糸は、限りなく細く柔らかく軽く、しかも本物のシヴの金髪と比べても負けない輝きを放っていました。

この出来栄えなら大丈夫と仕上がりに満足したロキ。

いそいそとアースガルドへ戻ると、シヴの坊主頭に黄金の鬘をかぶせたのです。

すると、鬘は彼女の頭を美しく彩っただけでなく、頭皮にぴったりとはりつき、新しい髪の毛になったのです。

本物の髪のように伸びるということは前述しましたね。

元の金髪と遜色ない美しい鬘にシヴ本人も、トールも満足したと神話にはあります。

こうしてシヴの金髪は元通りになったので、犯人のロキは命拾いしたのでした。

それにしても、シヴの一番大切な金髪を刈ってしまうとはいたずらという言葉では軽すぎるのではないかと思いますね。

 

エンタメ世界のシヴ

シヴは別の発音で【シフ】と言いますが、エンターテイメント作品ではシヴよりこちらの名前で登場するようです。

アプリゲーム『ゆるドラシル』

シフ(ゆるドラシル)この中では、神話と同じく美しい金髪の女神ですが、自らも戦場で剣を振るう戦士になっています。

夫であるトールが荒々しい雷神なので、エンタメワールドのシヴは夫と並んで戦う勇ましい女神として描かれることが多いようです。

アメコミ『マイティ・ソー』

【ソー】というのがトールの英語読みというのは以前紹介しましたが、この中ではシヴは狩りの女神として戦っています。

『ペルソナ2罪』

この作品でも、シヴは勇ましい姿を見せてくれます。

トールと同じく、雷の魔法を使い、同時に雷無効の属性も持っているキャラになっています。

 

まとめ

自慢の金髪を切り取られてめそめそ泣き、夫に訴えるシヴ。

北欧神話の彼女は同性の指示を集めるキャラでは無さそうですが、エンタメ世界ではその点をちゃんとわかっているのか、戦う女神になっていますね。

それにしても、シヴの金髪の鬘はクオリティ高いですね。

小人族の鍛冶師の腕が優秀だったのでしょうけれど。

SIYA

最後まで読んでくださってありがとうございます。
マイベスト漫画は何と言っても山岸凉子の『日出処の天子』連載初回に心臓わしづかみにされました。

「なんでなんで聖徳太子が、1万円札が、こんな妖しい美少年に!?」などと興奮しつつ毎月雑誌を購入して読みふけりました。
(当時の万札は聖徳太子だったのですよ、念のため)

もともと歴史が好きだったので、興味は日本史からシルクロード、三国志、ヨーロッパ、世界史へと展開。 その流れでギリシャ神話にもドはまりして、本やら漫画を集めたり…それが今に役立ってるのかな?と思ってます。

現在、欠かさず読んでいるのが『龍帥の翼』。 司馬遼太郎の『項羽と劉邦』は有名ですが、劉邦の軍師となった張良が主役の漫画です。 頭が切れるのに、病弱で美形という少女漫画のようなキャラですが、史実ですからね。

マニアックな人間ですが、これからもよろしくお願いします。