神話には必ずと言って良いほど登場するのが【竜=ドラゴン】です。

敵になり味方になり、主人公と深い関わりのあるドラゴンは必要不可欠な存在ではないでしょうか?

北欧神話にもニーズヘグというドラゴンがいました。

しかも不吉な恐ろしい存在だったのです。

食料はユグドラシルと死者の魂

種族: ドラゴン
地域: フヴェルゲルミルの泉(ニヴルヘイム)
別名: ニーズヘッグ、ニズホッグ、ニドホッグ、ニドヘグ

北欧神話には9つの世界があり、支えるのは9つの世界を貫く大樹ユグドラシルとされています。

ニーズヘグという名前の他に【ニズホッグ】【ニドホッグ】【ニドヘグ】などとも呼ばれるそうです。

ドラゴン一族の仲間で、9つの世界の一つである氷の世界=ニヴルヘイムのフヴェルゲルミルの泉に住んでいます。

氷の世界、炎の世界、死者の世界などを貫く巨大な樹ですから、ユグドラシルには、多種多様な生物が棲んでいるのは想像がつきますね。

その中でも最も悪食で貪欲な怪物がニーズヘグと言われています。

ニーズヘッグ
モンスト

ニーズヘグはユグドラシルの最も下にある氷の世界(ニヴルヘイム)のフヴェルゲルミルの泉に住んでいる竜(ドラゴン)です。

その名前には【怒りに燃えてうずくまるもの】という意味があるそうで、何とも禍々しいですよね。

それだけではなく【恐るべき咬むもの】という別名も持っていて、全ての物体を噛み砕くほどの強力な歯を持ち、世界樹の3本の根のうち1本に噛みついて、その養分を吸い取っているのです。

ユグドラシルが倒れたらニーズヘグがいる世界も崩れるのではないかと思うのですが、この辺はどうなっているんでしょうね。

ユグドラシルから栄養を奪っていたニーズヘグですが、このドラゴンの一番の好物は死者の魂でした。

『古エッダ』中の【巫女の予言】には“ラグナロクが終わった後、ニーズへグは黒い山々の中から閃光とともに天空へと舞い上がり、死者達の魂を運んでいった”と記されているそうです。

巨大なドラゴンはラグナロクの戦いには参加しないで、ユグドラシルに運ばれてくる死者の魂の分配をめぐって、世界樹のてっぺんに住む大鷲フレスヴェルグとケンカしていたと言います。

ユグドラシルの上と下に住むニーズへグとフレスヴェルグは、元々仲が悪く、ケンカは日常茶飯事、お互いを憎み嫌っていたと言いますが、理由はそれだけではなく、ユグドラシルの幹に住んでいたリスが彼らの憎悪を増幅させたという説もあります。

そのリスの名前はラタトクスと言い【かじる歯】という意味だそうです。

ラタトクスはユグドラシルの枝から枝へと駆け巡って、ニーズへグにはフレスヴェルグの悪口を、フレスヴェルグにはニーズヘグの悪口を吹きこんだと言われますが、その内容も真偽も定かではありません。

 

エンタメ世界のニーズヘグ

ニーズヘッグ
FF14

ニーズへグがゲームやメディア作品に登場すると、住んでいたフヴェルゲルミルの泉が毒泉だったことから、巨大な毒蛇として扱われることが多いようです。

また【告げ口リス】ラタトクスですが、神話にはあまり登場しませんが、北欧神話を基にしたゲーム以外にもその名前が見られるので、意外と認知度は高いようですね。

リスという姿から、マスコット的存在にされて活躍する機会があるようですが【どちらにもいい顔をする蝙蝠的ずるい】性格はとてもマスコットにはなりっこないような気がするのですが…。

むしろ巨大な大鷲とドラゴンを手玉に取り、ケンカさせたという立ち回りの上手さ、強かさが注目されるかも知れませんね。

 

ニーズヘッグ~死者の魂を食らう最も悪食で貪欲なドラゴン~ まとめ

ドラゴンというのはゲームには必須の存在だと思うのですが、ニーズヘグはあまり取り上げられないようです。

北欧神話本編でも、アースガルドの神々相手に戦ったという記載も、死者の魂を欲しがる余り人間界=ミッドガルドに侵入して大暴れしたという記載もありません。

唯一のエピソードがフレスヴェルグとのケンカだけというのではゲームキャラになりようがないですね。

ドラゴンとしての姿を連想するととてももったいない気がします。