シヴァ~マヘシュワラストラを操る破壊と再生の神~

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マヘシュワラストラ

ヒンディー教では絶大的な人気を誇る神=シヴァ神は多くの人が知っている名前だと思います。

世界史の教科書や年表などに【踊るシヴァ神】というタイトルの付いた数本の手足で輪の中で踊っている姿の神像を見たことがある方もいらっしゃるのでは?

今回は【スター中のスター】であるシヴァ神を紹介します。

絶大的なパワーを誇る破壊と再生の神

シヴァ

シヴァ

シヴァ神はヒンドゥー教ではヴィシュヌ、ブラフマーと並ぶ重要な神であり、人々の信仰を集めています。

もともとシヴァは、世界的に知られている聖典『リグ・ヴェーダ』に登場する暴風神ルドラだったそうです。

暴風は発生すると、世界を荒廃させますが、やがて大地を潤し人々に恵みを与えてくれます。

シヴァもそんな二面性を持つ神と言われています。

苦しみを与え、打ちのめすこともするが、恵みを与え、力づけてくれるシヴァ神は敵には容赦なく、しかし妻を溺愛し、己を信奉する者には恩恵を与える神です。

シヴァ神の絵は沢山ありますが、やはり武器を手にしたものが多いようです。

ポスターなどに描かれるシヴァ神を見ると、薄化粧した顔でなまめかしく微笑んでいるものがあるので、まるで美女のように思ってしまいます。

中性的で妖しい容貌が特徴的ですが、よくよく見ると、カールした長い髪に青白い肌、そして額の真ん中には第3の眼があります。

虎の腰巻きを履き、蛇の首飾りもしくは腕輪を巻いていて、女性的な雰囲気なのですが、その手には三叉戟を握るという何とも勇ましい姿なのです。

ヒマラヤの聖地カイラース山頂で苦行をしていると言われるシヴァ神ですが、この神の最も強いイメージは【戦う神】でしょう。

トリシューラ(三叉戟)

トリシューラ

トリシューラ(ファントムオブキル)

ギリシャ神話のポセイドンの武器を連想させますが、【誰にも止める事は出来ない】【比類のない最も強力な武器】と言われています。

先端が3つに別れていることからこの名前が付いたようですが、先端は3つのシヴァの力(シャクティ)を表していると言われます。

このトリシューラは後にシヴァの妻であるドゥルガーに授けられ、アスラ族のマヒシャースラを倒したことで活躍しました。

虎皮の腰巻き

虎革の腰巻

虎革の腰巻

青黒い肌のシヴァ。

長い髪を三日月の髪飾りで飾り、頭の上に巻き上げています。(このような中性的な姿が両性具有神とも思われる理由でしょう)

虎の革製の短い腰巻(パンツ?)をはき、苦行者のような姿をしています。

ヴィジャヤ

ヴィジャヤ

ヴィジャヤ

【勝利】を意味するシヴァの弓です。

この弓の所有者に勝利を与えると言われていて、どのような武器(最強と言われるパシュパタストラでさえ)もヴィジャヤを手にした者を傷つけられないとされています。

その紐はどんな切れ味の良い刃物でも、武器でも断ち切ることはできないそうです。

ヴィジャヤから矢が放たれると、轟音が鳴り響き、敵は恐怖に陥り、目が見えなくなる稲妻のようなまばゆい閃光が炸裂すると言います。

矢が狙いを定めると、自動的に神聖マントラがチャージされるので、矢が持つエネルギーが数倍まで増幅されるそうですから、まさにこの弓に肩を並べる武器はないと言って良いでしょう。

またこれはとても重いので、ヴィシュヌの化身のパラシュラーマや『マハーバーラタ』に登場する悲劇の英雄カルナレベルの強力な戦士でないと持ち上げる事さえ出来ないと言われています。

この弓をシヴァはパラシュラーマに与え、パラシュラーマは自分の弟子となったカルナに与えました。

ピナカ

ピナーカ

ピナーカ(九十九姫)

これもシヴァの弓で、無数のアスラ族を殺したり、トリプラ州の都市の破壊に大いに活躍しました。

ゲームなどでは、トリシューラと混同されて槍となっているものもありますが、本物は弓だそうです。これもシヴァがパラシュラーマに授けました。

マヘシュワラストラ

マヘシュワラストラ

マヘシュワラストラ

後の章でも紹介しますが、マヘシュワラというのはシヴァのことです。

マヘシュワラストラというのは【マヘシュワラ】の【アストラ】ということで、シヴァ神の武器という意味です。

と言うことは、マヘシュワラストラには【シヴァの第3の眼の力】も含まれるのですが、これがまた最強(最凶)なのです。

全ての創造物を燃やし尽くし、灰に変えてしまうパワーがあると言われ、確実に止められるものはいないとまで恐れられているのです。

ルドラアストラ

ルドラ

ルドラ

これは【ルドラ】の【アストラ】=ルドラの武器という意味です。

シヴァの前身と言われる暴風神ルドラのパワーが取り込まれているので、暴風がこの中に含まれることは言うまでもないでしょう。

『マハーバーラタ』によるとパラシュラーマ、ビーシュマ、カルナはこの武器を知っていたと言われます。

クルクシェトラの戦いでカルナはアルジュナめがけて放ち、アルジュナはシヴァの鎧を着用していたのですが、それを貫通して彼の胸に命中したため、弓ガンディーヴァを初めて手から落として倒れました。

しかし、ルドラアストラのエネルギーの多くがシヴァの鎧を貫通したために消費され、衝撃が弱められたのです。

完全なエネルギーが当たっていたら、『マハーバーラタ』の英雄アルジュナも命を失っていたことでしょう。

パシュパタストラ

パシュパタアストラ

7本の矢が一度に飛んでいく武器、パシュパタアストラの画

先端が半月状になった矢のことですが、性質を問わず、狙った目標を完全に破壊するという優れものの武器です。

おもしろいのは矢とは言え、弓だけで放たれるのではなく、心、目、言葉などによって放たれると言います。

形が定まっていないようですね。

場合によっては、水素爆弾のような壊滅的な爆発を引き起こすそうで、まさしく比類するものが無いほどの力を持つ武器です。

持ち主のシヴァでなければ誰一人止めることはできないそうです。

シヴァ神は宇宙を滅ぼすときに、この武器を使うのだとか。

『マハーバーラタ』には、アルジュナはシヴァからパシュバタストラをもらったのですが、敵に使えば全世界を破壊してしまうほどパワーがあるとわかったので、あえて使用しなかったと言います。

チャンドラハース

チャンドラハース

チャンドラハースを持つラーヴァナ(FF14)

【月の刃】という意味の名剣です。

シヴァはこの剣をラーヴァナに与えたと言います。

ちなみにラーヴァナは『ラーマーヤナ』に登場する羅刹王で、シヴァが修業していたカイラース山を揺すったことでシヴァの怒りに触れましたが、反省したラーヴァナの誠意を認めたシヴァがチャンドラハースを授けたそうです。

パラシャ

パラシュ

パラシュ

シヴァがパラシュラーマに与えた斧で【不屈で不滅の神の武器】と言われます。

非常に強く頑丈な斧だったのでしょう。

パラシュラーマは後にこの斧をシヴァの息子、象頭のガネーシャに与えたそうです。

父の武器が回り回って息子の手に入ったのですね。

不滅の斧パラシャについてはパラシュラーマの項で詳しく紹介しています。

牡牛ナンディ

ナンディ

ナンディ(オセロニア)

シヴァの乗り物とされる乳白色の牡牛で、ナンディンという名前で呼ばれることもあります。

神々と悪魔がアムリタを手に入れるために行った乳海攪拌で生まれた牝牛スラビーと聖仙カシュヤパの間に誕生した子どもで、シヴァが踊りを舞うとき、伴奏役になってもくれるそうです。

なかなか優秀な牛ですが、全ての四足動物の守護神でもあります。

数多くの別名を持つシヴァ神

シヴァ

シヴァ(神姫プロジェクト)

多彩な性格を持つシヴァ神には数多くの別名があります。

中にはちょっとおもしろいものもあって、【クリッティ・ヴァーサス=皮の衣服を身につけたもの】というのは、虎皮のパンツを履いている様子から来たものでしょうし、【ハラ=万物を破壊するもの】【カーラ=死を司る時】【バイラヴァ=恐るべき神】【ブーテーシュヴァラ=悪魔の王】などという名前は破壊神にふさわしいと思われます。

また【シャンカラ=恩恵を与える者】【マハータパス=偉大な苦行者】などは破壊の神であるはずのシヴァの二面性や妻サティの死後苦行にいそしんでいた真面目な一面を感じさせますね。

ヒンディー教の聖典であるプラーナの一つ『リンガ・プラーナ』にはシヴァについてなんと1,116もの別名が挙げられています。

それだけ、シヴァは多種多様な能力と顔を持っていたという証拠でもあり、多くの人々に親しまれた証ではないかと思います。

ちなみに『リンガ・プラーナ』とはシヴァ神の象徴であるリンガ(男根)への崇拝を主題とする文献です。

別名を紹介したいのですが、あまりにも多すぎるので知名度のある主なものだけを挙げておきましょう。

  1. シヴァ…吉祥 日本では文字どおり、良いことを意味する吉祥という名前がシヴァの別名というのには驚きますね。
  2. ルドラ…咆哮する者 シヴァの前身は暴風神ルドラと言われています。その荒ぶる暴風の音から来ている名前かも知れません。
  3. マハータパス…偉大な苦行者 由来はカイラース山での修業と思われます。
  4. トリローチャナ…三眼を持つ者 そのままですね。
  5. ニーラカンタ…青い喉を持つ者、青頸観音のこと シヴァ神は毒を飲んだため、喉が青くなってしまったというエピソードがあります。
  6. ガンガダーラ…ガンジス河を支える者 元々ガンジス河は天にあったそうです。詳しくは後述しますが、ガンジス河を地上に降ろすときに、シヴァがその髪の毛で支えたということから来た名前だと思われます。
  7. バイラヴァ…恐怖の殺戮者、畏怖者 残酷な破壊神を連想させる二つ名ですね。
  8. パシュパティ…家畜の王 シヴァ神の乗り物である牡牛ナンディは四つ足動物の守護神なので、飼い主(?)であるシヴァも家畜の王と呼ばれたのかも知れません。
  9. ナタラージャ…舞踏王 彫像などに“踊るシヴァ神”というのが多いのはこのためでしょう。
  10. トリプラーンタカ…三城征服者 アスラ族を殲滅したとき、シヴァは敵の城を3つ攻め落としました。それがこの名前の由来です。
  11. ナーガクンダラ…蛇を首飾りにする者 前述したとおり、シヴァは蛇をアクセサリーとして首にかけていたので、そこから付けられたのでしょう。
  12. スンダレーシュバラ…名前の意味は不明です。シヴァ神の妻の一人ミーナクシーの夫の名前がスンダレーシュバラだったので、シヴァと同一視され、シヴァの別名となったのかも知れません。
  13. アマルナート…不死の主 神ですから、不死の存在であるわけです。インド、パキスタン、中国が争っている地域カシミールにはアマルナート洞窟があり、シヴァの象徴である氷のリンガを目指して巡礼が行われます。
  14. ヴィシュヴァナート…宇宙を統べる主 インド北部の都市バラナシ(NHK『シルクロード』では旧名のベナレスで紹介されていました)はガンジス河に面し、インド最大の聖地と呼ばれています。死者の弔いの場でもあります。ここにはカーシー・ヴィシュヴァナート寺院というシヴァ神を祀る寺院があります。金色のドームを持ち、黄金寺院とも呼ばれ、観光スポットとしても人気です。
  15. マヘーシュバラ…偉大なる主宰神という意味のサンスクリット語マハー・イーシュヴァラが縮まった名前 大自在天のことです。音訳して摩醯首羅天(まけいしゅら)とも言われます。

強大な力を持つ神~二面性

愛妻家として有名なシヴァ神ですが、自分を蔑ろにする相手には恐ろしく残酷な態度を見せます。

最初の妻サティの父ダクシャへの復讐が有名ですね。

サティは夫を侮辱し続けた父親への抗議から焼身自殺してしまいます。

怒り狂ったシヴァはダクシャの屋敷へ乗り込み、居合わせた他の神々をも倒し、元凶であるダクシャの首を切り落としてしまったのです。

おまけにサティの遺体を抱きしめて世界中をさすらったので、彼が過ぎた後は荒れ果ててしまったと伝えられています。

そんな残酷な顔を持つ反面、シヴァ神は【恩恵の神】でもあり、自分を信頼する者に対しては救いの手を差し伸べてあげたそうです。

叙事詩『ラーマーヤナ』によると、ガンジス河は元々天を流れていました。

そのガンジス河を地上に降ろす必要が生じました。

と言っても、大河であるガンジス河が降ってきたのでは、地上はメチャメチャになりますし、人間達もたまったものではありません。

そこで神々が頼ったのがシヴァ神でした。

シヴァ神は自分の髪(頭)でガンジスの流れを受け止めたのでした。

ちなみにガンジス河の神はガンガーという女神で、ガンジス河の水を髪に受け止めると同時にガンガーをも髪の毛に閉じ込めたと言います。

そこから、ガンガーがシヴァの髪に監禁されていうエピソードが誕生したのでしょう。

ガンガー~神格化されたガンジス川の女神~

また【三城征服】というエピソードでは、頑丈な城に立て籠もり反抗するアスラ族(魔族)にお手上げとなった神々がシヴァを頼りました。

シヴァは弓(ピナカ)を使用し、アスラ族を皆殺しにして、圧倒的な力を見せつけたのです。

このアスラ族殲滅によりシヴァはトリプラーンタカ(三城を制圧するものの意)という名前でも呼ばれるようになったのです。

仲むつまじい夫婦像

サティを抱えるシヴァ

サティを抱えるシヴァ

そんなシヴァのもう一つの顔は【愛妻家】という顔です。

最初の妻サティが死んだとき、その遺体を抱きしめたまま悲しみ世界中を放浪しました。

サティの遺体はヴィシュヌによって切り刻まれ、世界中に散らばり、その場所に女神が生まれましたが、シヴァはその一人パールヴァティを妻としました。

美しく賢く優しいパールヴァティとも非常に夫婦仲が良かったらしく、一人の賢人が家を訪ねたところ、二人が仲良くしていた(いちゃついていた?)ので、その時間を邪魔しないように家の外で待っていたそうです。

しかし、何と100年以上待たされたので呆れ果てて帰ってしまった、というバカップル丸出しのエピソードまで伝えられているのです。

リンガ(男性器)の象徴

シヴァ神は豊穣を意味する神ともされています。

前述したように彼の象徴はリンガ(男性器)です。

なぜリンガなのかについて紹介しましょう。

世界がまだ始める以前、維持神ヴィシュヌと創造神ブラフマーはお互いの力を競っていました。

そのとき二人の目前に光が溢れ、大地より巨大なリンガが出現したのです。

そこで二人はどちらが先にこのリンガの果てに辿り着けるか競争を始めました。

要するに駆けっこ競争ですね。

ところが、どれほど長い距離を進んでもリンガには果てがありませんでした。

このままでは決着が付ないと二人が困り果てた時、リンガが割れると、その中から輝く神=シヴァが登場したそうです。

びっくりした二人はシヴァの偉大さを知ったと言います。

このエピソードによってリンガ=シヴァという伝説が生まれたのです。

インドでは現在でもリンガを御神体として祀っている寺院がとても多いそうです。

前述したアマルナート洞窟は氷がリンガの形になるので、ご神体として年1回の巡礼を信者は欠かさないそうです。

日本でもリンガを子宝祈願のご神体として祀る愛知県の田縣神社や神奈川県の金山神社などがあります。

さまざまなモノに溶け込むシヴァ神

踊るシヴァ神

踊るシヴァ神

残酷な戦の神であり、男性的な神(リンガ)でもあり、生々しいエピソードの多いシヴァ神。

しかし、彼は【ナタラージャ=舞踏王】という別名を持つことでも推測されるように、踊りの名手でもありました。

世界が黄金色に輝く夕暮れになると、シヴァ神は修業していたカイラース山で神々の演奏に合わせて、華麗で荘厳なダンスを踊ったそうです。

シヴァのすばらしい踊りを見ようと、多くの神々や賢人達がカイラース山を訪ねたと言います。

シヴァ神のダンスは単に他の者を喜ばせる楽しいものだけではありませんでした。

敵であるはずの悪魔と一緒に火葬場で踊り狂い、亡くなった者を思って嘆き悲しむ人々の思いを代弁することもあったのです。

神や人間の心に寄り添う神と言っても良いのではないかと思います。

そんなシヴァ神だからこそ、その神話は民衆の心を掴み、現在でも多くの人々が信奉していのでしょう。

大黒天

ヒンドゥー教の神ですが、シヴァはインド密教や仏教にも取り込まれてゆきました。

仏教伝来とともに、その容姿や名前を変えて日本にも伝わったのです。

それが彼の別名であるマハーカーラーを漢訳した【大黒天】です。

大黒天は背中に大きな袋を背負い、笑顔で人々に福と財と授けてくれる神と言われています。

破壊神であり、なまめかしくもあるシヴァ神と、好々爺そのものの大黒天とは全く違いますが、シヴァ神の破壊以外の顔である【福の神】【財神】という顔が仏教に溶け込んだと思われます。

エンタメ世界のシヴァ

近年、アニメやゲームにシヴァ神が登場することが多くなりました。

破壊神という冠はとてもわかりやすく、バトルゲームなどには格好のキャラ設定なのでしょう。

ゲーム『女神転生』シリーズでは常連で、かなりの強さを誇る人気キャラです。

原典の複雑な性格と圧倒的なパワーを持つシヴァ神は、場所も世代も超えて多くの人々に愛され敬われる存在になっています。

『女神転生』シリーズのシヴァ

シヴァ(女神転生Ⅱ)

シヴァ(女神転生Ⅱ) 画像出典:http://dx2megaten.com/archives/20317130.html

メガテンシリーズの常連で悪魔の一人です。

初登場はファミコン版の『デジタル・デビル物語 女神転生Ⅱ』ですが、当時から【最強の仲魔】に位置づけされ、今なおその地位に揺るぎはありません。

『真・女神転生2』や『真・女神転生if…』でも大活躍します。

基本的に種族は破壊神(原典通り)ですが『真・女神転生』での種族は天魔、シミュレーションPRGの『デビルサバイバー』では魔神として登場します。

このシヴァもまた初期の女神転生に登場した当初の姿がみなさんの印象に残っているのではないでしょうか。

アニメ 『天空先記シュラト』

破壊神シヴァ(シュラト)

破壊神シヴァ(シュラト)

ラスボスとして登場。

姿は一見美女ですが、声優は『ドラゴンボール』セル役やバラエティ『嵐にしやがれ』のナレーションを務める若本則夫なので、第一声を聞いてそのギャップにびっくりしたファンが多数いたそうです。

このアニメでは最初から最後まで敵キャラとして行動し、創造神ブラフマーの生まれ変わりである主人公とは相容れないままに戦って消えてゆきました。

漫画『3×3 EYES』

主人公の少女妖怪パイ(本名はパールヴァティ-4世)の一族を300年前に皆殺しにした鬼眼王がシヴァという設定です。

パールヴァティとは仲の良い夫婦なのに…と原典とは逆の設定が新鮮なのか、ヒンドゥー教に詳しい人達にも人気の漫画です。

シヴァ~マヘシュワラストラを操る破壊と再生の神~ まとめ

シヴァ神が単にモノを壊すだけの存在なら、こんなに人々に愛され、慕われるはずはありません。

人々の悲しみや怒り、愛や憎しみに同調し、わかってくれるという思いが、現在までも続くシヴァ神信仰を支えているのではないでしょうか。

  • 2018 12.25
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